土曜日

学生が企画した座談会に参加する。僕以外の人が応えるように司会の人がふったある質問を聞いているとき、僕の意識は大昔に飛んでいた。小さい部屋で円卓になった机を囲んで、僕がある先生に全く同じ質問をしている。(その答えも覚えている。)あれは2回生か。科学の社会の役割;大学の社会における位置づけ;研究者への道など、、などは当時も今も同じ問題だろう。履修群登録とかいったっけ、なんの分類だったのか今は忘れたけれど、その群に属している教員を招いての座談会も企画した。これは午後全部使ったかな。3回生だったか?そのときの教員たちが喋ったいくつかのことは今でもはっきり覚えている。そういう意味では、怖いな。

財務省官僚や文系学生も合わさっての懇親会に参加する。スパコン論争をした、とかではない。事業仕分けに関する科学者の目立つ反応に僕は違和感(ときに嫌悪感)を覚えることも多く、少し困った感じになっている。自分の意見は文書で整理したい。いや、整理しなければならない、、かな。その懇親会の場所で、将来の官僚の文1学生さんと話をしていて、科学の専門的なところまで少し踏み込んだ概論を必修にするというのはどうでしょう?と言ってみる。「勘弁してください。」といわれたが、説得にかかる。何かの機会に具体的に考えることもあるかもしれない。