復活?

帰りの電車で、時間相関関数と応答関数の周波数空間のデータを眺める。そんな簡単にあきらめるわけにはいかない。何か鍵があるはずだ、という信念でにらむ。あぁ。

夕方、そのグラフを林さんにみせたときの第一声「あ、綺麗に時間相関だけに long-time tail がみえていますね。応答関数には、やっぱり long-time tail がないんだ。」という超おたくな、世界でおそらく誰もしらないことをいう。(注:古典粒子系の平衡状態の場合には、両方に long-time tail がでる。そういう異常性のでかたまでも FDT がきめている。ここでは、NESS なので、異常性のでかたが違ってもいい。というか、FDT violation の多くの寄与は、long-time tail の出方の差だといってもよい。)実は、この非対称性は、1年半ほど前には知っていて悩んでいた。ただ、そのときは、実時間表示だけでみていて、周波数空間で徹底的にデータ整理をしなかった。

今、有限サイズの数値実験だが、long-time tail の寄与が FDT violation をきめるのだから、FDT violation の真の値は、そこのスケーリングをちゃんととらないといけない。もちろん、系のサイズを系統的にかえてデータを整理する必要があるのだが、手持ちのデータで、low-frequency part をべきで強引にfitting してがいそうする。

へへへ。1割圏内にはいってきたぜ。システムサイズのスケーリングをとろう。