火曜日

今日も会議他、事務的なことが多数。それでも、学会要旨の赤入れ、書評の赤入れなどはした。試験問題の赤入れもする予定だったが、ばてた。(途中で、総長選挙関連の勉強をしていたのも影響したか。1昨日公開した意見は素朴版としてはいいけれど、精度をあげて考えると色々な論点があることも学んだ。学問でもそうだが、ざっくりの話と精度の細かい話は違う。ざっくりを理解しないままに、精度の細かい断片だけを論じるのはダメだが。これも学問と同じ。)

偏頭痛がまだ残っていたが、21:30からはペンをもって活動開始。5月までに流体論文長編を出す。そのためには3月までに草稿が必要。そのためには1月中に内容を集めておきたい。最初にするのは、短い論文では省略した導出を全部やりなおして、その論文公開版をつくることからかな。今日は、微視的カレントの具体形まで。間違わなかったら30分で終わるが、物理的におかしなのがでてきてそれを修正したので合計90分になった。間違った計算はゴミ箱に捨てて、間違ったところから全て書き直す。この微視的カレントの導出は中村さんに教わったもので、おそらく最速だし、巨視的カレントを計算するときもこの方法が最短かつ正しい結果となる。1年前の段階では係数違った間違った導出してたしな。(文献調査もしないといけない。明日、Phys. Rev. 1968 あたりからみよう。)

この表現、実は、流体方程式導出にはほとんど使わない。具体的表現なくてもオイラーは出る。Navier-Stokesを出すときは、局所動座標変換を使うのでその変換を求めるためだけに使っている。(うーん、本当は、ここもなしで済ましたいのだが、まだアイデアがない。)まぁ、しかし、微視的カレントの表現は数値実験でも有効だし、ミクロ描像もはっきりしているし、もっと標準知識化されるべきだろう。

流体論文長編に向けた計算は昨日からとりかかりたかったのだが、頭痛で延期したのだった。今日、病をおして、前向きになったのは、(きっと)すぽーんさんからメールをもらった影響だと思う。単純なものだが、やはり「分かっている先人」から褒めてもらえると嬉しい。(若い人や分野外の人から面白いといってもらえたり、コメントをもらうことが多かったけど、同分野の年配の方からはノーコメント状態だったから。。)もちろん、すぽーんさんには、この話の色々な弱点は見えているだろうけど。。

先週の講演で、坪田さんや藤さんから丁寧な質問を受け取った。これらの質問に対する答えは長編論文にはきちんと明示的に議論を書く予定にしている。特に、ハミルトン系での可逆性と流体方程式での不可逆性とかについては、きちんと式をつかって説明するのが大事だと思う。