水曜日

月の深夜、火の深夜は、2次元のMDを組んでいた。(深夜とは23時〜26時くらい。深夜くらい自分の時間を確保させてくれ。)全くの素人だが、10年前にO(N)アルゴリズムで観察するくらいのプログラムは書けるようになった。以前のプログラムを必要に応じてちょっと変更するだけだが、そのちょっとの変更が2晩でできなかった。昼間はまとまって空いている時間はないので、隙間であれこれ見るが、隙間で進展するようなものではない。が、さすがに睡眠削って追い込んでいたので、今日は、隙間で最後のバグを見つけて何とかプロトタイプは完成。水曜日の夜になったじゃないか。(あぁ、でもあと簡単な文書2つ作らないといけない。。明日に先送り。)

箱の内部に仕切り壁があって、右と左も壁でふたされている。仕切り壁の両側には粒子が同じ数だけはいっている。左右の壁は一定圧力で押されている。この世界は全て力学の言葉で書かれている。カオスだろうし、はじめてみると面白いが、まぁ、ただの大自由度ハミルトンカオス。で、左右の壁に異なる温度の熱浴つなぐ。数式では、ゆらぎと散逸をそこにだけいれる。そうすると...「系全体」が平均として一方向に運動する。

ま、動いていけない理由がないから、動いていいんだけど、やっぱ動くと凄いなぁ。。(ちなみに粒子間相互作用が同じまんまだと、1次元系では粒子数を増やすにつれて有意な運動は見えなくなる。理由をちゃんとはわかってないが、それで2次元MDをみたくなった。また、1次元系でも粒子間相互作用のタイプを変えると運動がはっきり見えるようだ。)

伊丹くんがずっと解析していた系だけど、数値実験がないので、そもそも本当はどうなっているのか見たくて仕方なかった。(確実に見えるものを見るくらいは大したことない。あるかどうか分からないピュアガラスの数値実験をやり続けることに比べれば、緊張感はゼロにちかい。...いやまぁ、バグとった後だからいうのであって、バグがあるときは夜中に半泣きで探していた。バグとってからの仕事は速い。微妙な数字を問題にするので、遷移時間依存性や統計エラーバーをすみやかにチェックしないといけない。これはガラスの研究で鍛えられた。。って、福島さんに教わったのだけど。10年前の僕のやりかただと、確定的なことが言えなかったかもしれない。)

さて...と。観察はした。どういうことだろうか。昔、書いた、PJ測定ルーティンをくっつければ、局所的な圧力場や熱流を測ることもできるが、うーむ。。その時間をとるのは厳しそうだなぁ。