木曜日

気がついたら5月が終わり、今週も終わりに近づきつつある。やらないといけないことは何とかこなしている(つもりだ)が、あまりにもバタバタしていて、基本的にはダメである。何とか状況改善したいが、厳しい。

腰痛は、普通に歩ける程度には回復した。1時間くらい座ると少し痛み、2時間座ってしまうとかなり痛むので、まだ無理はできないが、今日で2週間かな、まぁ、回復が早くて良かった。

今日の午後は、しゃめるさんを迎えての会合だった。"剛性の発生 - 結晶とガラス" という題名で、前半部分では、結晶の剛性をミクロレベルから捉える基礎的、初歩的な話を、生徒の質問としゃめる先生の答えという連鎖を通じて、理解を深め、後半部分では、しゃめるさんの先月のpreprint の内容 -それをレプリカ理論と融合させて構造ガラスでの剛性を記述する - について議論をする、という企画である。その企画の題目と内容は、僕があらかじめ指定させていただいて、こういうことを勉強して、こういうことについて議論したい、基本的には黒板で、しゃめるさんは先生役でお願いします... と伝えていたのだった。無礼というか、無茶というか、そういう要求に対して、しゃめるさんは、丁寧な準備をされていて、あちこちに飛ぶ質問をうまく裁きながら、素晴らしい講義を行ってくれた。

前半部分については、これほど短時間でこれほどのことを学べたのは期待を遥かに超えていた。僕自身が強く興味を持つテーマなので、そのうちに自分の言葉でまとめ直したノートを作るつもりでいる。後半部分については、ガラスの剛性の一点だけに絞ったので、ポイントがはっきりしていて、僕は、「分からない。同意しない。」と言い続けた。やっている内容の概略は理解したし、非常に非自明な結果を合理的に議論していると思うけれど、おそらく、僕が理解していない(しゃめるさんにも明示的には意識されていない)隠れた仮定があって、それが何だか分からない。。でも、面白い。

FDR破れの話や大偏差ゆらぎの話など、時間があれば、議論することになっていた諸々は時間切れでできなかった。タイルの話は速攻で説明した。(FDR破れの話は、数年前、僕たちも計算しようとして出来なかった件ではないか。。。)しかし、非常に楽しかった。