金曜日

今朝、等方的な3次元Wang Cube で無限個の不規則秩序相が存在するだろうと(本人的に)強く確信できる模型が突然おりてきた。[等方的だぜ。今までの経緯を知っている人、驚いてくれー。]いや、突然ではなくて、先週、(i) 3次元での綺麗な模型の可能性と(ii) 2次元で計算不能タイルを使った秩序相の可能性 について、電車の中と夕食後にあれこれ考えていた。絵をたくさんかいて、論文も読んでいた。昨日、しゃめるさんと話をして、「玩具模型だとしても、もうちょっと何とかならんと、これは話にならん」と強く思い、寝る前に、のたうっていた。

先週来、(i), (ii) をいったりきたりしていたのだが、どうも、(ii) は見え切らず、その見え切らない部分を見えるようにするには、数学か数値実験が必要なんだが、どちらも僕の能力を超えている感じの評価だなぁ、というのが昨夜の結論だった。うーんん、困った。そうすると、(i)だが、これは見えないと見えないしなぁ。。。と、切羽つまりながら寝た。明け方の夢は、はっきり記憶に残る、長編物語だった。(筋は単純で、若い(と思える)自分が、ありえない人や情景や事件に遭遇して、ありえない動きをする。最近、空を(普通に)飛んでいる。)それで、起きたときに、これでいいじゃないか、と淡々とアイデアが固まった。

本人が確信しても仕方ないので、その元アイデアになっている、スピン系の先行研究を調べる。ヒントとなる論文は先週からの試行錯誤期で知っていたので、それを系統的に調べるだけだった。普段見ない雑誌がほとんどで、かつ、特定グループの地道な研究が多い。大体、抑えた。特に、僕自身が(そのスピン系で)見えたかなーと思ったことは、97年に議論(証明 ?)されていた。arXiv は hep-lat という。。。ただ、統計力学としては、色々と詰められてなくて、数値実験は(見習い中の僕が見ても)話にならないレベルでしかない。研究方針をさっさと考えて、まずは、(タイルではなくて)、スピン系の統計力学からだな。。(ハミルトニアンは無茶簡単。)

これは、福島さん、田崎さんの力を借りた方がいいので、さっそく、福島さんにアポをとって、部屋に来ていただく。タイルの話をすっとばして、スピン系について今日理解したことを喋り、ガラスとしての位置づけがありえるかどうかをあれこれ議論していただく。うぬぬ。よし。