水曜日

寒い。体の芯から寒いなんて久しぶりだ。電車の中も大学も暖房を切っている。家を出てから帰宅するまで、ずっと寒気にあたっていると、意識も弱くなる。家は(停電でないときは)ガス暖房を入れているが、帰宅してもあたたかい感じにならない。お風呂に入ってやっと落ち着く感じになる。被災地ではその落ち着く感じすらなく、また、温度はさらに低いことを思うとその大変さに茫然としてしまう。

しかし、関東でのこの異常さは、どうも腑に落ちない。もちろん、供給電力と消費電力のグラフは常に見て状況は理解しているし、計画停電が必要なことは分かるし、大規模に電気を使うところは一旦とめるところからスタートしなければいけないことも分かる。また、予期せぬことだから、まずは緊急対応的な処置を強引にやるところからはじめざるを得なかったのも分かる。ただし、当初の緊急対応的な処置から継続的/長期的対応への移行についての話がなかなか出てこないのに少しいらいらしてきている。まさか、計画停電のやりかたも大学(や会社)の対応もJR・私鉄の対応も、今と同じ対応を続ける、ということではないはずだと思う。今と同じ対応を続けると、倒れてしまう会社も多数でるだろうし、大学も倒れると思う。

不信に輪をかけているのが、例えば、卒業式に晴れ着を着てはいけない、とか、謝恩会にアルコールを出してはいけない、という僕には無意味としか思えない通達である。(謝恩会では、銀河高原ビールにしよう、という通達なら分かる。)まさか、この無意味な通達と同じレベルで、大学の機能をほぼ止めている、、なんてことはないとは思うけれど...。

非平衡統計の基礎の宿題(その1)を少しすすめる。完全解答ではないが、進歩はしたのでノートを書いた。あと一歩いる。教科書に書かれるべきことがらだが、文献なし。2年をめどにquick introduction のレビューを書こうか、と思ったりもする。(文献のレビューでなく、論旨を整理整頓したレビュー。)そう思ってもできる感じがしないので、先はともかく、ノートは書き続けよう。

タイル問題も少しすすめる。とにかく、condensation transition の直接証拠がほしい。数値実験で抑えながら、理論的な突破口を見出したい。もだえていると、少しアイデアがでてきたので、プログラムを書いて、テスト.... うぎゃ..計算機止めているのだった。 僕は、計算機実験のプロではないけれど、計算機実験で具体的にデータを見ながら考える研究スタイルなので、計算機止めていると仕事にならない。タイル問題のノートは古い版で止まっているので、大幅な改訂が必要になっており、計算機止まっている間に新版に書き直せばいいし、そうするつもりだったんだけど、ふわふわ感の気持ちが悪くてノート書く気にならんのだ。強い意味のグラス秩序 (point to set)がないことの説明から書きはじめればいいんだな。よし、あさってからだ。