金曜日

科研費の集まり、という断れない(かつ、日程調整を12月にやっていた)集まりに参加する。

ずり下の液晶の実験とか分子プロペラーの実験を踏まえた数値実験とか強く興味を持っている講演をはじめ、昔少し考えようとした(アスコルビン酸の)パタン形成の問題とか基本的に興味を持っている高分子の振る舞いなど、色々楽しめた。

しかし、20年後に記憶に残るのは、その後である。懇親会でトイレにいって席に戻る途中で、あ、やはりあの人は柳田(みつひろ)さんだよなぁ、、と認識した。何となく、隣に座ってしまった。「君は、太田さん(=駒場の生物研究者)のセミナーに来ていた...」「あ、はい。あのとき、質問しそびれたことがありまして..」とあれこれ喋る。実際、「生物ど真ん中の人がなぜ「増えない細胞」なのか...」という一番大事なことを聞いてなかった。お互いに相手の会話を遮る悪い癖があるし、短時間だけれど、本当面白かった。もっと話をしたかったが、お勘定だった。

結局、名前を名乗らないままだ。駒場の生物セミナーでもあれこれ質問したけれど名前は言わなかったし、今日も名前を言わなかった。でも、まぁ、そういうのが面白くていいように思う。