土曜日

朝、昨年秋に高等研であった「ガラス理論に関する研究集会」の報告集をまとめる作業。整理が悪いので、皆さんにいただいたファイルで混乱する。とりあえず、ひとつのdirectory に放り込んでいたのだが、、トラブル続出。結局、メールまで戻って再びダウンロードすることしばしば。事務的仕事は全くできない... とため息がでるが、仕方ないので淡々と向かう。プログラムをはりつけて、はしがきをちょっと書く。12時前までかかってしまった。(早い人なら1時間で終わる仕事だが、3時間かかるかもなぁ、、と思っていたら、そのとおりになった。そういう意味で、予定どうり。)川崎さんにさっとみてもらって、来週、野坂さん(物性研究編集部)に連絡をとって、僕の手を離れた段階でおしまい。

先週、二人の学生が部屋に質問にきた。ひとりは大学1年、もうひとりは大学院1年。ふたりの質問の性格は偶然同じで、「講義での説明について、家で自分でやっても腑におちない」ということだった。大学1年生や大学院1年生がよくひっかかる箇所で、腑におちないのは正しい感覚である。白板でできる限りの明示的な議論をしてみせて、ひっかかりをとったつもり。また、つまったときにどこからどういう風に考えていけばいいのか、という感じもわかってもらったと思う。もちろん、自力で解決できればそれに越したことはない。でも、自分だけでよくわからないとき、さっと聞くのは大事なことである。特に初歩的な(=本来誰もができる)ことほど、自分でやってつまったらさっと聞けばいい。できる人の割合が少ない問題ほど、自分で考える割合を増やすのがいい。(難しいのだから、人に聞いてもたいした答えはかえってこない。)