金曜日

朝、large deviation 論文を投稿して、preprint server にのっける。終わったあとでパラパラみていると、数式記号の自明なうち間違い(括弧が抜けているとか引数が変とか)を2箇所見つけた。いかんなぁ、予定より数日はやめたせいで、やはり完成度が低かったか。。いつだったか、林さんとの論文で、(APSの)査読者に「論文としてひとつのミスもなく完璧に仕上げられている」と褒められたことがあったか....。その論文は、たしかに何度も(=通常のしつこいチェックを遥かに超えて)ふたりがミスチェック(=念のため、単純なミスのことではない。論旨の構成とか説明の選択とかのこと。)をしたのだった。(英文にはグレンチェックがはいっていたし。)

Genova と Dresden 出張の事務書類をつくる。うげ、全然チェックしてなかったけど、ベルリンにつくのが夜中なので、Dresden にいく電車がないではないか。。あわてて、ホテル探しを依頼する。(もう自分で探すのは面倒で、業者にまかす。)

このDresden の会議は大変面白くなりそうである。先月発表された(講演予定者の)論文でもそれなりにある。まだ消化していないけれど、今月で一応頭にいれるつもりでいる。Bodineau って、例の、Bodineau-Derrida で名前を知ったのだけど、田崎さんが日記で紹介していたばりばりの確率論のBodineau と同一人物であることを今日認識した。(そうですよね?)恐るべし。Bodineau-Derrida のPRL の話は、どちらかというと山師的で、僕は好きだけど、とてもバリバリの確率論のイメージなんてなかったのだけど。。 

確率論の人が、自然の原理や実験での実現に興味をもち、理論物理の人が数学の深さや実験の実現に興味をもち、実験の人が数学の深さや自然の原理に興味を持ち...という風に 他の領域では、自分で新しいことはできなくても、興味をもって会話をすることができるレベルにありたい、という意欲は持っている人の割合が増えたらいいな。日本でもこんな会議をもてたらいいのだが、現状では難しいか..。