水曜日

昨夜遅くになって大槻君から新しいデータが送られてきた。うーむ、なぞだ。波多野さんの冪則にのる領域が想定以上に広いのである。綺麗な臨界をとりだせる設定のもとで明確なデータと理論的解析を提出し、波多野さんの結果は近似的だというのが論文の結論なのだが、その近似則が適用できる範囲の広さの説明がつかない。[それに対して、臨界状態はexact だが、その状態に近い領域は狭い。]いくつかの(面白いかもしれない)可能性はあったのだが、つぶせるものは全部つぶして、残ったのは構成方程式の詳細しかないように思える。理論は臨界状態でしか適用できず、その広さについては何もいえない。考えてもわからないので、わからないことはわからないと書いて、手を離すのが賢明だと僕の中では決めた。その線に沿って、草稿をさくっと改訂した。明日、皆と相談しよう。

χ_4 問題:昨夜寝る前から、物理数学演習みたいな問題をやっていて、すらすらできずに苛立ったが、なんとかできた。ほう、うまくできてるな。その技巧を使った手馴らしとして、ちょっと細工をいれた”モデル”で現在の解析で問題となっている発散の様子を直にみてみる。計算はできたが、、うーん、何かぴたっとこない。それでいいのかもしれないが...。