水曜日

昨夜、枕元になにもおかず、寝る前に計算もせずに、かなりおちこんで寝た。朝、数値計算で即断するのは危険だな、、と(数値パラメータ依存性などを)丁寧にチェックをする。チェックしながら、半年前の実験論文を精読する。数値実験のとある振る舞いを考えて、淡々と式を書いていると、、おぉ?。

数時間の没頭後、完全に景色がかわった。今度こそ、正しい道がみえたはず。冪的な振る舞いがある、ということは、何かがソフト化していることを意味するのだが、それが何かがわかっていなかった。[Iwata-Sasa I で、非エルゴード転移をサドル接続分岐だと同定したので、力学系の世界にはソフトモードがない。臨界現象におけるGL とはまるで違うのである。また、MCT のように転移点で臨界モードもない。]わかっていないまま、とりあえずできる計算をしていて、間違った結果におたおたしていた。今は、ソフト化する正体が鮮烈にみえる。しかも、それは数値実験や式の表面にはでてこないもので、現象の数理的記述の背後をつかまないとわからないものである。こういうのは非常に面白い。(しかも、先行研究者たちはこれを独力でみることはできないだろう、、、きっと。)冪指数も具体的に計算できるはず。もちろん、間違いの可能性は常にあるので、証拠を集めて論旨を固めなといけないが、これでつぶれることがあったら、切腹もんだ。[ちなみに、ガラスだけでなくjamming 系のあるクラスに対して適用できる。ただし、ガラスではアフファだけで、ベータの方はまだわけがわからないので当面パス。]

実は、「木曜日にエンジンが切れるだろうから、そこまでにわからなかったらアウトだろうな、、。」と言っていた。ぎりぎりの集中力で何とか掴めたか.... 。夢でないことを祈ろう。