水曜日

パリ会議2日目。Mezard の話はreview だよな。。(僕が差異をみぬけなかった?発表技術のうまさに感心したが、review きく気分でもなかったし、時間延長するし、座長とめれないし、よくないなぁ。)Franz の話は、いまのところ(僕にとって)もっとも意義深い発表だった。平均場から摂動的に有限長相互作用長をいれたときに非エルゴード転移がきえる、という結果は、特定のモデルの解析にしてもインパクトがある。(数値実験で非エルゴード転移をみている)Kob 氏に「この結果をどう考えるの?」と聞くと、即座に「数値実験のほうが時間がたりていないという意味で不完全で、非えるごーど転移がない方が真実ではないか」と答えたのには驚いた。自分たちの研究の方向性についてもういちど考えないといけないかもしれない。Sollichの話 は、期待していたのに、基本的に知っている話ばかりだった。Henkel の対称性をつかったphase ordering の話は、おたくてきかもしれないが、面白かった。お約束かもしれないが、「保存場の場合に使えるかどうか?」を質問したが、原理的にはYES だが、色々問題がある、という答えだったが、後からもうちょっと話をきくと、やはりうまくいって2次元非保存場の場合だけのような気がする。

僕の発表もあった。印象を残せたと思う。自分のイメージを100とすると75くらいか。ちょっと熱くなりすぎて、説明が不足したのが2箇所くらいある。喋る内容を全部暗記している熱力学の講義でもこれくらいが頻出なので、普通の範疇かもしれない。(もちろん100ちかくいくときもあるし、今回は90超えを狙っていたのだが。。)ただ、100といっても、自分の内部の基準であって、英語のアクセントと発音は低レベルでしかないから、普通の意味でいい発表にはどうやってもできないのは悔しいけど。発表内容のレベルには自信をもっていたので、それを堂々とみせることに徹した。(目線の関係で、おもにMezardとCugliandoloの様子をみながら喋ったが、聞いている反応はよかった。年配のスピングラス関連の方々が後半おちてきたのがちらちら気になっていたが、まぁ、これはしゃあないか。NESS 喋るのは僕と Ritortだけだし、彼らにしてみれば、何でこんなやつのこんな話をここで聞くのだろう、、と思っていただろうから。)

学問的にはちょっとkurchan に刺激されたことがあるので、今から考える。