水曜日

なんとかでたかな。荷電コロイドを電場でひっぱっる。ただし、駆動場のほかに散乱場も作用している。Langevin の理想化ならおなじみのやつである。電場による分極だの溶液の属性変化だのと、現実には色々なことがおこる。そこで、溶液の自由度もコロイドの内部自由度も境界の自由度も全部いれてモデルにしておく。境界の部分だけは、温度制御として Nose-Hoover を使い、バルクはHamiltonian 系である。この場合、 Harada-Sasa 関係式がでるためのミクロに必要なだいたいの条件がわかった。その条件のもとで、たしかにちゃんとでる。(数値実験ではない。)

FDT violation の力学系からの表現には色々あり、先週だしたもっとも素朴なのでは、上のような簡単な状況でもHarada-Sasa に帰着できなかった。そこで、FDT violation の表現をかえる方針にたったおとといのアイデアが正解で、昨夜の検討が甘く、今日の再検討でよみがえった。

これで、弓削君が学会で発表していた伝導系のモデルやずり系のモデルでのFDT violation を物理として有用な表現に書く課題も視野にはいってきた。FDT violation を単に書くだけなら、弓削君があつかっていたモデルではもう書いている。しかし、単なる書き下しは意味がなく、伝導系の場合に、何をどうしないといけないか、、スケッチをとると結構な手数がいる。10月中旬以降だな。

まぁ、しかし、ほっとした。