木曜日

うーん。空いている時間と夜は、量子系のダイナミクスを真面目に考え始めた。考えたことがなかったことを考えるのは面白いが、ハードだな。自明でないダイナミクスでもっとも簡単なものが欲しいのだが、わからない。とりあえず、平均場量子イジングの高温領域とかかな...、といっても、これでも相当に難しい。弱結合の様子と強結合の様子を「あらっぽい説明」で感じると、質的に違っていて、どこかで転移がある気がする。それをきちんと見るにはダイナミクスをきちんとおっかけないといけない。ギブアップしても良かったが、文献を色々検索してみた。そしたら、がいはむが2年前に徹底的に平均場量子イジングを解析していた。これは素晴らしい。背景研究もよく分かるし、論文も丁寧に書かれている。これをパラパラみると、僕が計算したいことは、8割くらいの確信度で計算できそうな気がする。予想が正しいかどうかは分からないが。

この論文は量子アニーリング関係で知ってはいたが、中身をちゃんと見てなかった。がいはむとは話を何度かしたことはあるし、太田君がお世話になったこともあるし、先端拠点関係でもお世話になっている。統計の色々なことをよく知っているし、研究も正確かつ根をつめてやっている。強いアピールをするタイプではないけれど。今年、日本に呼ぶか。(僕の日程がとれないのが辛いが。。)[がいはむと初めてあったのは、2005年9月29日だ。同じときに、ふらんちぇすこともあっている。二人とも当時PDだった。あれから9年か...。信じがたい年月だな。]