土曜日

頭で見えたと思ったのは、幻だった、ということを昨日理解した。大きな方針はあっていると信じるので、ともかく地道な計算をひたすら繰り返す。摂動計算の仕方に応じて微妙に違う表現が得られるが、ともかくもっとも正直な計算に徹する。

大体、できることはやりつくしたかなぁ。まず、結論から言うと、ズバーレフの教科書は、(彼の問題設定は明瞭ではなく理解できないが、僕の考える設定だとすると)、一か所だけ本質的に間違っているものの、それが最後の結果だとバルクviscosity の線形応答の表現だけに関わっていて他には影響しないようだ。これは、グリーンの式があって、森先生が色々やられて...という歴史のある奴だが、ズバーレフの教科書とおりだとエネルギー基準点のとりかたに依存する形になっているので間違っているのは明らかだと思うが。。。いずれにせよ、本質的な1箇所を直すと、「摂動計算に相当する煩雑な計算の部分」はズバーレフの本は正しいように見える。そういう意味では僕がこの1週間やったことは60年代に誰かがやっていてもおかしくない気がする。(まぁ、月曜日に書いた出発点の式を僕は文献では見たことがないし、"pure Hamilton dynamics" の表現として流体方程式を位置づけ、局所平衡熱力学をその結果として導入する論旨も見たことはないのだが。)

もう計算をやめてあと2日で(手書き)ノートの整理をしようか。