土曜日

日独会議の講演終了。ひとりだけトピックが全く違うにも関わらず講演を依頼されている意図を理解した上で、講演を承諾した。そういう事情も踏まえて、講演には色々な可能性があったが、純粋に学問に徹して講演した。問題設定に20分弱を使い、自分の研究の紹介は10分程度という時間配分も考えてのことだった。(そんな短時間では誰もあの複雑な模型を分からない、というのは正しい。でもそこに20分つかって説明すると、今度は何のためにその問題をやっているのか分からない。時間配分の選択であり、考えて決断したので結果はどうあれ仕方ない。)ただ、講演自体はひどい部類に入る。(そこそこの発表だった)6月のローマ、9月のナポリと比べても8割程度かな。(12月の日韓と同程度かな。)早朝に起きて一通りの練習するはしているし、今週は時間の隙間に細部を色々つめてはいたけれど、「もう嫌だ」となる状態を超えた先にはなっていないからなぁ。。11月の先端事業のヒアリング審査は、もう超絶嫌になるくらい言葉の検討や練習をして臨んだ。(これは、おそらくもっとも準備に時間を使った発表だった。)3月の蘇州での講演は割と短時間に集中してそこを突破できたし、6月のローマ、9月のナポリも嫌になる感じは通過している。それに比べれば、苦痛がほとんどない状態だから、まぁその程度の準備ならこの程度の講演か..ということか。今週の数理研の講演もそのレベルだし、ちょっと反省。事情はあるにせよ、このままずるずるいってはいけない。2週間後のストックホルムで流れを変えたいが...うーむ。今年の夏は、statphys の招待講演でSSTを喋るし、そのサテライトでガラスを喋るが、こんな感じの講演ではダメだなぁ。

それでも2,3人の(専門が違う)理論家には興味を持ってもらえたようで、休憩時間でもだいぶ詳細の質問を受けた。それに、中身に興味がない人でも印象を与えることはできたとは思う。(128状態模型とか狂っているだろうからなぁ。それに50歳近い教授がたくさんの数値実験の結果を含む研究を単著で書いているのは稀だろうしなぁ。これはレーベンさんにも言われた。)でもなぁ、学問的には、あと一歩レベルを上げないといけない。。