月曜日

2限、流体力学。おぉぃ、これをみている基礎科の3年生!これは3年生向けの講義だぜ。あと少し(今日から2人くらいは)出席してくれ〜。4年生以上が多数参加するなか、3年生がここまで少ないのはさびしいなぁ。(東大教員でなくなった途端に出ないのかなぁ??) twitter でつぶやいた方が効果的なのか。4回目でやっとパイプの中の単純流で実験と矛盾しない法則を導出する。(等温)ナビィエ=ストークス方程式に相当する。

3限、特異摂動入門。これまでの4回の講義が、僕が大学院生のときに受けた蔵本さんの特別セミナーの30分くらいに相当する。今日は、いわゆる「平均化法」で、振動する系に対する摂動が加わるとゆっくりした運動が生じるので、そのゆっくりした運動はそれに比べて「速い振動」を平均化していいでしょ? という物理的説明から入る。僕は最初、平均化法は全く理解できなかった。(ポアンカレーの方法は理解できたが。)蔵本さんの特別セミナーの説明で、理解できそうな直前までいったがあと一歩腑におちなくてあれこれ質問したのだった。結局、大学院生当時は完全に理解できなくて、30歳ごろに摂動論を徹底的に勉強しなおしたときに自分の言葉になった。「あそこで使っている可解条件は、考えている変数変換が存在する条件である」と言葉にして僕はやっとしっくりきたのだった。

その変数変換の自由度はゲージに対応するようなものなのか、というのは正しい理解の反映で、うれしい質問だった。その変換のクラスをどう選ぶかでアウトになる場合もあるのでないか、という質問も正しく、1月あたりにその端的な例題を説明しようと思っている。ポアンカレーとの関係も気になる、という質問ももっともで、これは12月かなぁ。ただ、実は、講義全体のプランも練りきれてなくて、その場しのぎで、できるだけベーシックな例題から順にやっている段階である。次回は、不均一拡散係数をもつ系の有効拡散係数を求める問題。(これは蔵本さんの特別セミナーにはないトピックだが、僕は基本事項に相当すると思っている。)問題を出したので、次回までに各人は頑張って解いてくること、と要求した。

講義後に、川口さんとモーター系の話をする。関係者は海外にいる人ばかりなのか、なぜか夜中に議論をしていて、時差がありまくり状態の中で少しづつ僕も再始動しているが、僕が日曜日の朝に分かったことは川口さんは先週から指摘していたことで、そのすぐあとで僕がこれならいいのでは、、といったことはさがわさんが4月にいったことと同じ...,.。そうか、いや、確かにそうだなぁ。明示的に色々と喋って、僕にとっての問題が分かってきた。

その後、小林さんと乱流の話。うーむ。非常に新しいことをいっているか、間違った何かをみているか..ボーダーかなぁ。でも僕的には凄く面白い。