月曜日

8日の朝に家をでて、8日の夜遅くにナポリにつく。9日は、カプリ島への移動と歓迎会?10日はぼくの発表があった。

なかなか謎い研究会だな。量子系のゆらぎの研究に対する質疑応答の出方からして、どうもそっち方向の専門家が多いのか?でも、どうみても、それらの研究の質は高くないんだが..。

せるじおさんのランダウアー原理の話は、やはり、さがわわさんが解説をきちんと書いておく必要がある気がする。最後に彼がいった新しい話は、僕はその場では出せない話だったので、数学的に示せているのか? と聞いたら、ない、、との答えだったが、河合さんが、「自分たちが示している!」、、と。論文を見せてもらったが、まだチェックしていない。

その河合さんの話は、関本さんとやっておられる、断熱ピストン関係の話。やっと自分で論点が分かるようになってきたので、あとで色々とお話しをさせていただく。

はいえ(ひんりっひせん)さんも最近非平衡関係式のようなことをやっているのか。。今日のメインで示した命題は、なんでわざわざその否定的な命題を考えるのか全体像を理解できない。途中ででてきた、○○という式について、「自分は面白いと思うし、文献はないと思うけれど、誰か知っている?」 .... はぁ、とりあえず自分たちの文献を教えておいた。かれは、連続時間マルコフでないと理解できない、と明示的にいっているけれど、やはりそういうまとめもいるんだよな。

僕は、連続時間マルコフに対してNemoto-Sasa を(最新/未公表のもっとも簡単な)証明のアイデアつきで紹介するのと、その応用として、巨視的な系にどう有効利用するのか、というチャンレンジをメインにもってきた。夏休みにやっていたことで、途中経過として十分に面白いと自分では思える。それに合うようなイントロの構成をいれた。メインについて自分でもまだ完全に納得してきっていない部分もあり、スライドでの言葉や説明の順序をぎりぎりまでいじっていたので、説明をスムーズにするところまでは練れなかった。「fluctuating hydrodynamicsは、一般には正しくないかもということを強く示唆する」というのは、自分でもまだ疑っているし、質疑応答でも、そうだとしたら何が起こっているのか、、とか、物理的なことや、そうだとしてクローニングに代わる計算方法になりえるか、とか、積極的に次の課題の質問もいただいた。まずは、やはりデモまで持っていって主張を確定させて、次に、これらの問いに答えるレベルまであげないといけない。でも、やっている方向は間違っていない、と再確認した。(ほるへやがすぱーどやえすぽしっとがまだ来ていなかったので、彼らの意見が聞けなかったのは残念だけど、あとで説明するか。)