月曜日

朝、学位公聴会。院生が課題設定から単独で取り組んだのでどうしてもテーマ設定が弱くなる。[あ、僕の研究室の院生ではない。]それでも、自分でできる範囲で課題をたてて、解決し、堂々と次に向かっていく様を見るのは気持ちが良かった。(論文の体裁に対してはたくさんのコメントをつけたけれど、読んで楽しめた論文だった。あとなぁ、(公聴会の場でも言った)テクニカルに無茶苦茶マイナーなこと、僕のところに聞きにくれば、ひょっとしたらヒントくらいはわたせたかもしれなかったなぁ。「パラメータ微分でゼロモードをつくったときに発散がでてしまうのでどうしましょ」って、1980年代に僕も悩んだことだった。また、ゼロモードの作り方としては標準的のもののひとつだといっていい。でも、そういう発散があるので、それを避けて普通にやると計算が煩雑になって...って、僕が通った道そのものじゃん..。)

昼ごはんをぱぱっと食べて、事務棟へ。研究室に帰らないままに、1年生の定期試験の問題を受け取り、定期試験。98枚の採点をしないといけない。2問だけ応用問題を入れて、あとは基本問題にしたら、相当数の学生が基本問題は満点近いなぁ。。(基本問題といっても、「温度に依存するばね定数をもつ線形ばねの熱容量を計算する」、とかなので、誘導がついているとはいえ、全く自明ではないんだが。)学生を見くびりすぎたか。すいません、失礼しました。応用問題は、設定を丁寧に書いて、その条件のもとで、はねかえり係数が1を超えないことを証明させる..とか。さすがに、最後の部分をさっと通過する学生は多くないが、できている人もそれなりにいる。東大1年生の試験は、これが最終回。

その後、9時すぎまで大学で仕事をして、夕食を食べてカプセルへ。明日も朝9時に事務棟なので、自宅に帰っていたら体がもたない。カプセルでは、ナポリ講演のスライドの調整。朝の電車で眺めるとあれこれ×が入ったので改訂。ふー。あと、ぴゅあがらす論文再投稿の最後の詰めもやる予定。おそらく、これが最後の審判なので、悔いのないようにチェックを入れたい。