水曜日

1年生の講義の最終回。そして、東大1年生に対する講義は今日で人生最後になる。いつものように朝に構成を決めて、その通りに粛々とする。最後に、「わたくしごとですが.....」と今日が東大1年生にする講義の最後であることを言う。(学生には関係ないことだけどね。)「教科書にサインしてくれ。」と言ってくれる学生が何人かいたので、サインした。アンケートには、「東大からいなくなるのは寂しい」などと書いてくれた人が何人かいた。(僕が東大から離れようと離れまいと、ほとんどの学生とは、もう会うことはないのだけど。)

やはり、大学1年向けの大講義は特別だと思う。今年は意図的に講義方式を変えて、少し進化した。これは良かった。(試行錯誤している様子が)30歳代の気分だった。この年でまだ変われるってことは、素直に嬉しい。(あくまで個人比。)研究だけでなく、教育もその他も若手が成長するように変わっていこう。

何人かの1年生にも「何で東大を離れるのですか?」と聞かれた。同僚の先生方にもよく聞かれている。一言でいうのは難しいので、いつかきちんと書きたいとは思っている。今は余裕がなく、目前の対応に追われている。(東大にいる間は、東大のことをちゃんとしたいから。)