日曜日

ノート書き:やっと昨日目標にしていたところまで終了。half-filled でヘルムホルツの自由エネルギー密度が厳密に計算できることを(僕のような)素人で分かるようなところまで。(温度、密度)の状態空間で、絶対ゼロではちゃんとゼロエントロピー密度が張りついている。真空は∞に縮退しているが、エントロピー密度がゼロになっているくらいにはオーダーしているのだ。

で、最大のポイントは、低温低密度領域から低温half-filled領域 に"熱力学的共存相"があること。気液転移のlattice gas (〜 Ising)と似ているが、それは(0,0)と(0,1)が純粋相で空間的に均一だった。今回の模型では、純粋相(0,0)は空間的に均一だが、他方の純粋相(0,1/2)はCA-class III のパタンである。つまり、"chaotic ground state" から共存線が延びている。(0,0) と(0,1/2)をsymmtery breaking とみる対称性はまだ分かっていないし、少なくとも熱力学共存相の振る舞いは、(どこまで意味があるかはともかく)未知世界といっていいように思う。勿論、その分、理論的にも数値的にもハードになっている。"ガラス"とは違う気がするけど、そもそも"ガラス"が何なのかわからないので何ともいえない。どこまでがすぐにわかって、どこから考えるべきかをきちんと整理したいのでノートを書いている。水曜日までにはver.0を終わりたい。

次の学会は、僕自身の登壇は見送った。発表できる内容は複数あるのだけれど、9月の日程調整が複雑で、学会に参加できない可能性があるので、無理しないことにした。