金曜日

朝、経理係としてあれこれ、昨日の会議に関係した事務案件に関してあれこれ、教務関係に関してあれこれ、などなど。あ、時間切れだ。午後後半、卒研。夕方、長い会議。

今日のメインは、午後前半の橋本さんとのお話だった。twitter の縁で会って話しようとなって今日になった。2時間半くらい。

橋本さんは、僕が京都で物理数学演習をしていたときの学生だった。印象に残る学年*1で、その学年の飲み会に誘われたり、僕が京都を離れるときにパーティーを開いてくれたりした。橋本さんは、(現在の活躍から想像されるような)目立ったタイプではなく、スマートな解答をさらっと書いていた。昨年の立教学会の帰りで一緒になって電車の中であれこれ喋ったことの続編という感じだった。

僕が喋ったのは、hydrodynamics, 乱流、流れる固体, ガラス、SST など。僕が聞いたのは、AdS/CFT で計算できる諸々を含めた現状とそれらの可能性。

単純だから、large N, 強結合の設定で乱流統計でも計算してみようか、、とかすぐに影響を受けた。(昨年の学会の帰りもだけれど。)(ある種の)large N で乱流統計は議論されていて、DIA (= MCT) がexact になると予想されている。ガラスの話と同じようなもの。ただし、乱流のその話は僕はちゃんとチェックしていないし、思想的にDIA になっても多分全く嬉しくない。理想乱流は非線形性が強い極限で実現するので、DIA が厳密になっていくのは見る方向が違うよなぁ、、というのが16年前に思ったことだった。SU(N)理論でも標準的な1/N 展開が(多分)MCT/DIA っぽいはずで、それとは質的に違うとおっしゃっていたので、勉強するのは楽しいかも。

しかし、これだけ多くの人がAdS/CFT やっていれば(まるだせなのその論文の被引用回数は KM を抜いて2位になったとか)、誰かは既にとりかかっている*2とは思う。[ま、乱流の large N 話がどれくらい有名かによるかもしれない。Google scholor で調べると10件以下の引用しかないし。] それに、他人がやっていることをやることに抵抗もあるので自分で積極的にやることはないかなぁ。でも、近くで計算している人がいて議論するのは楽しそうだ。

で、自分の話。夢に出る謎の計算は何だ?困ったなぁ。

*1:個人個人でもっとも印象に残っているのは、その1学年上かな。一宮さん、飯間さん、佐藤さんがいたはず。

*2:やはり文献は出ていることを板倉さんに教えて頂いた。僕が想像していたのとは方向が違うけれど。