土曜日

太田・ささ論文に手を入れて、査読書草稿を書いて、板倉・大久保・ささ論文に手をいれる。

途中、BM模型(混合型ver2)について重なりをとるプログラムを書いて測定を開始する。どうも、密度には異常のかけらもみえないけれど、でも不均一に固まって、遅くなっているのだから、これこそガラスかもしれない。。密度の異常はずっと先でみえるとして、この状態でこそ重なりオーダーパラメータで異常が見えたらいいんでないか。。という、半分やけくそ、半分前向きの気持ちで、まぁやれることをやろうぜ、、という感が強い。

板倉・大久保・ささ論文はたった一段落書いただけだけど、夜をつぶした。自分たちのやったことは「完全に腑に落ちた」のだけれど、先行研究がやっていることをまだ理解していなかったのだ。これは、本来最初にやることかもしれない。でも、ぱっと見て意味不明そうなことは、毛嫌いする癖がある。幸いなことに、板倉さんと大久保さんが問題を的確に理解されていたため、僕はおふたりの議論から受動的に学びながら、結局、先行研究については知らないままで、自分が知りたいことがわかった。でも、自分たちの結果が明晰になった分だけ、先行研究との差を明示的にすることが大事なので、腰を据えて手を動かす決意をしたのだった。少なくとも「計算操作」は理解しないといけない。

やっと大体わかった。一段落で綺麗に書けたつもりになった。これで自分たちの結果もぐーんとひきたつだろう。

Doi-Peliti なんて、今更、何でやってんだろう?と思う人もいるかもしれない。そもそも、僕がこれに関わるようになったのは、jamming 転移のuniversality class の分類をしたかったからである。ちょうど TBF 模型がでて、有限次元系でもそういう転移があるのは間違いなくなったのだから、それがどういうクラスにあるのかを攻略しようと。。それを攻略するのに、ランダムグラフ上の模型で平均場的に抑えるのと格子模型から場の理論的にもってくる両面攻めを考えていたのだった。後者の第一歩でいきなりこけて現在に至っているのだった。これがやっと終わりそうなので、いよいよ格子模型の考察に入れるかな。これはjamming だけでなく、非平衡統計の課題も含んでいる。うん、あれこれ考えると楽しい。