月曜日

比較的長い査読論文を丁寧に読み、建設的なコメントを数点あげて、編集部に送る。予定していた時間を遥かにオーバーしてしまったが、作業後は大変気持ちが良かった。良質な研究成果が明晰に書かれていて、regular paper の見本のようでもあった。また、自然とわき起こる疑問もあり、きっと将来にもつながっていくだろうと思う。それでも長い論文だと、どうしても舌足らずになっている表現、誤解を招く表現、複数に解釈できる表現などがあり、それらの中で物理的内容にとっても大事だと思うことについて重要度順にコメントをした。もう一歩踏み込んで、自分でも関連することを考えたくなった。

これで疲れたのか、自分たちの論文作業はとまってしまった。2年前から書いているIwata-Sasa (SN分岐でのゆらぎの系統的摂動計算)は、現在、PR E 20 pages で、部分改訂を繰り返しながら、原稿のやりとりを続けている。僕が今見ないといけない部分に手を入れようとしたが、どうもピントが合わない。局所的なことではなくて、全体の流れがしっくりこない。言葉の表現レベルになれば隙間の時間の蓄積で何とかなるが、流れの部分はつぎはぎでは作れない。今日がこのまま終わると不毛になるので、なんとか目途をたてるとこまでは持っていきたいが。