金曜日

福島さんと樺島さんが開いた「疎結合系の統計力学」という勉強会に北海道にきている。飛行機に乗る前に「引き返すこともあるので覚悟してください」とのアナウンスがあって、心配していたが無事についてよかった。

勉強会は「これ以上ないくらい」にピントがあった。特に、樺島さんの1RSBの概説は、まさに聞きたかったことそのまんまで、大変、勉強になった。プロならみんな知っているけれど余に初等的すぎて論文にはおおっぴらには書かないようなことの解説や知られている(けれど主流ではない)表現を樺島流に見事にアレンジした解説などを自力で到達するには数年かかったかもしれない。そして、この数日間いじっていた状況を的確に理解できた。気分はM1だし、喜んでばかりはいられなくて、自分で消化しないといけない。

休憩時間ごとに吉野さんにあれこれおそわり、夕食時には本格的にレクチャーを受ける。なるほど、、僕たちがすべきことが色をもって見えてきた。そんなことが予想されているのか。素晴らしい。そして、そこでつまっているのか..。あのときのレティシアさんの言葉の背後にはそういうことがあるのか..などなど。

うむ。僕が数年単位で見たいことは、1)「非線形動力学」と2)「非平衡統計」と3)「ランダム系の統計力学」を融合していくことが必須であろう。僕は3番目が素人なので今急速に勉強中である。

その他にも(奇妙なグラフ上の)パーコレーション問題のことや離散状態の経路積分の解析など直接関わっていることについて数点学んだ。これらについても近いうちに詳細を書くことがあるだろう。