金曜日

MCT論文:J. Phys. A に投稿。ただし、FTC sectionへの投稿は、制限8ページを遥かに超えているのでやめた。おかしいな。昔みたとき分量制限なかった気がしたけれど。今、J. Phys. A のregular article の制限14ページぴったりだしなぁ。preprint は月曜日に公開になるはず。

この論文、90年前半のトレンドであろう。しかし、僕はといえば、91年にゲッツさんの講演を聞いたとき、全くピントがあわなかった。小貫さんが「面白い」といっていたのは覚えているし、太田さんが「コーエンに聞いて、しかけがわかった」といっていたのも覚えている。僕は、ケージから粒子がとびだす絵の説明に、ふーん、、としか思えず、理論的に何の計算をしているかすらわからなかった。17年前だぜ。不思議なことだ。

90年に戻っているついでに、そのあたりにピントをあわせて、80年代をゆっくりあらっている。今日もひとつ賢くなった。(ランダム系の動力学でランダム平均をとって動力学が簡単になる仕掛けをひとつ自分たちの言葉で抑えた。)来週は大量に文献投入しよう。

くしくも、中島君(福島研)の修士論文発表は全く見事であって、博士論文発表会でも通用するかと思った。(竹内君のときもそうだった。竹内君のときのように時間無制限(?)なら2時間くらい議論があってもよかった。。いや、それは北海道で。。)その内容は、1RSB に関することで、どうにも動力学との関連がもやもや示唆的である。これは僕たちがやっつけにかからないといけない気がする。その予備知識も基本的には90年までだ。

ひろかね君の修士論文は、何とか最低限の結果までは出ていた。只木さんたちの1/f データとそっくりなのが合理的な模型と合理的な状況で見えているので、もう少し追求したいなぁ。夏の段階では、論文出版レベルにまでもっていきたい、、といっていたのだけど、色々と時間不足だったようだ。これを理論的にクリアーにするのはよい課題だと思う。また、原田さんたちのデータとの関連も気になる。原田さんたちは違うシナリオにたっているけれど、僕は、(原田さんにも伝えたことがある)化学反応の渋滞直前説がいい感じがしていて、それをさらに補強する結果にもなった。よし、原田さんとも議論だ。福井に行こう、、、ではなくて、4月からは本郷に完全着任になるので、本郷にいけばいい。本郷は遠いけれど、福井よりは近い。