土曜日

今年、残り1か月。朝、事務的なことをいくつかこなして、12月の予定を考えはじめる。TO DO はパンク状態、研究以外の懸案事項もたくさんある。

秋に出した科研費の題目は「ジャミング転移研究と非平衡基礎論の融合」だった。採択されるかどうかわからないけれど、そこで書いたことは、要するに「ジャミング系の特異性を理解するのに、非平衡定常系の知見を生かそう」ということだった。知見といってもすぐに使える何かがあるわけではないけれど、無関係でないだろうと。ジャミング系の話は、現象的には華やかだけれど理論的にはきわめて難しい。非平衡基礎の話は、アカデミックに重いけれど現象的な華やかな問題に結びつくのは厳しい。(とやべさんの話のようにたんぱく関係で使える路線を深めるのはそういう方向への展開できわめて重要。)ジャミングを非線形応答の異常性としてとらえる定式化が非平衡基礎の文脈でできるかどうかが鍵だろうと思う。

(Parisi, Mezard から連ねる)情報統計の知見を様々な問題に適用する路線のひとつとして、「ジャミングをみている」わけだけれど、千葉でぐっすり眠ったら、その見方がそんなにいけているわけではないことをやっと自覚した。時すでに遅し..。Florent の講演のうち、ジャミングとの対応については、先週レクチャーを受けて理解していたことだったけれど、その位置づけについて戦うべきだったなぁ。

僕たちは、情報統計からきたのを使うのでなく、(それはおそらくもっと勉強するだろうけれど)、自分たちの路線を深めるべきだ。それは科研費申請書に書いたことを(採択さされようが、されまいが)、淡々とすすめることに尽きる。NESS の統計の諸々については、1年前の今頃は研究についてはほぼ100パーセント没頭していたのだった。それらも起こそう。そして統合だ。