木曜日

sasa33412008-10-23

疲れた...。19時から自分の仕事の開始。ともかく、ヒントは捉まえたようだ。右図は、最後の最後に切れる球たち。ジャム転移点に近づくにつれ、この玉たちが図のように空間的に強く相関してくるようだ。(この意味での相関距離がのびる。)これをどうやって任意性ないところに追い込むか。。

この絵、月曜日に26時までかかって作った紙芝居の簡易版だし、「断末魔でみせる臨界性」と日記に書いているから、既に正解を感覚的にはわかっていたのだけど、なかなかうまく捉えれなかった。体積ぶんりつ依存性でみると、想像していたのとちがっていて、希薄なほどドメインがいばるようにパタンをみせていたからである。ゆるゆるだったら破壊があちことがおこって穴がたくさんあいて、穴がひろがっていくから、穴の大きさは希薄なほど大きい。(臨界点でゼロにちかづく。)その一方、パタンをよーくみると、ドメインはちいさくても「相関」はたしかに濃い方が大きい。この辻褄あわせでおたおたしていた。気分的に相関の強い部分だけをどうやって残して可視化するか、という問題でもあった。

結局、こったことを全部捨てて、k-core の研究やsaddle-node 分岐パタンの研究と同じように、粒子ごとに「寿命」を素直に定義してその空間パタンをみる、、という僕たちにとっての王道を愚直にやった。(火曜日にもやったのだけど、定義にひねりが入っていて、ぼやけてしまっていた。あとは3次元グラフの扱いの下手くそさからきている。その定義でも僕がもうちょっと画像処理できればそれでもきっとよかったのだが...。昔、水口さんに作ってもらったプログラムを発掘しようか...。あれならもっと綺麗な絵が描ける気がする。)

緩和時間の発散の仕方の定量性、パタンの定性的振る舞いから、ほぼ勝利宣言できる可能性が高くなってきた。この1週間が山場だと思っていたけれど、いけそうだ。3次元データも太田君がとっていて、今のところはconsistent にすすんでいる。

よいなぁ。研究の流れがこれ以上ないくらいに面白い。1年前に、SN bif <-> k-core dynamics <-> jamming dynamics なんて、かけらも見えてなかったのに、このようにひきよせられてくるのは驚きだ。