火曜日

このライデン会議では、experimental format として、50分講演のあとで、議論者が20分のコメントをつけるスタイルになっている。その後で20分の議論。想像以上に、多くの場合に議論者がうまくコメントをつけていて、確かに理解を助けている。しかし、逆に、その時点でもはや素朴な質問を出せない雰囲気になってしまう。それにひきつづく議論は、そこの専門家にはきっと有意義かもしれないが、僕にはわからないことが多い。(不毛な時間も結構あるように見える。)昨年のドレスデンやパリのように、素朴な質問しながらその場に馴染んでいくスタイルが使えないので、逆にストレスがたまってきた。議論にはいっても、空気を無視して、naive question をすればいいのかもしれないが、そこまでの気力がない。さて、どうしようか。。

自分の発表が終わっていないので落ち着いていないのもある。宮崎さんと打ち合わせをする。「さささんの目指す方向が全くわからない」と力強くおっしゃってくださるので、色々と話をする。しかし、スライドをみせてもらうと、大変素晴らしい案ができつつあるではないか。今の時点では、これ以上にないように思えるけれど、宮崎さんはまだ満足しない感じだ。僕も宮崎さんのおっしゃることを理解してきたので、発表の仕方や議論の部分をもう少し練らないといけない気がしてきた。というわけで、木曜日の午後、近くの違う町で開かれている dynamics day Europe の一セッション にまとめて移動する企画には参加せずに、準備をすることに決めた。

会いたかった一人、Jack さんとあれこれ話をする。極めて回転が早い。もともとQHE をやっていて、KCM の計算からガラス関係にはいって、(そこでのLDがらみの影響をうけて)、非平衡基礎に向かおうとしているらしい。どうりでセンスが近いはずだ。