火曜日

波多野さんのセミナーを聞いたあくる朝、このあたりの玩具モデルから考えようかなぁ、時間があったらいじってみよう、というあたりまで攻略方針を頭で描いていた。今日最近ダウンロード論文して束になっていたのをちゃんと分けてホッチキスでとめながら、ふと中身を見ると、、ありゃりゃ、そのまんまだな。しかも、これも出来る、あれも出来る、、と出来ると宣言することのオンパレードである。(論文中では何ひとつ具体的に示していない。メインは図とグラフ。)うーむ、しかし、この著者たちなら確かにできているのだろう。粉体・統計・情報の重なりはますます大きくなるだろうな。(粉の問題を彩色問題にもっていっている。) 昨年の中間発表で福島研の彩色問題の話を聞いたときに、「面白い。物理系でも対応があるかもなぁ。」と思ったのに、あと一歩踏み込みができなかった。

いかんなk-core 論文を早く公開せねば。その論文でもk-core との関連は明示的に触れられている。僕たちの路線は彼らとは明確に違うのだが、何せ、向こうの研究者人口は半端でないからなぁ。

太田君とあれこれ相談する。動力学側からのアプローチはやはり難しい。堅実路線はMSR に戻るしかないからなぁ。(最近、k-core の結果は、例外的な状況を問題にしている気がしてきて仕方ない。)

MCTを解きほぐす話。まだ不完全な点があって、あれこれ相談。今日こそは大丈夫か??いずれにせよ、MCT 方程式と急速に仲良しになった。もう業界用語についていける(かもしれない)。次はゆらぎだが、[p-spin glass の場合には]、全く計算せずに僕たちの描像にもとづくだけで指数を簡単に決めれる気がするので、ふわふわ考え始める。うーん、なるほど、たしかにk-core とは違う毛色だな。(でも、MCTによる記述の本質は捕まえれそうな気がしてきた。)

拡張「拡張クラウジウス」。うーむ、ますます混迷。拡張「拡張クラウジウス」に関連して、拡張Jarzynski として綺麗に位置づけられる式も田崎さんが出している。実は、Hatano-Sasa も拡張Jarzynski だが、「ゆらぎの定理 --> Jarzynski 」の証明の論理では、定常状態間遷移に拡張できなかったので、別の道をみつけて拡張Jarzynski を出したのがHatano-Sasa だった。田崎さんのは「ゆらぎの定理--> Jarzynski」の拡張としての定常状態間遷移の恒等式で、10年前に僕があきらめた道だった。うーむ。当時の諸々を思い出したり。。