木曜日

8月末から9月上旬のライデン、11月中旬からの京都の予約をいれる。京都は講義を2週間続けて休めないので、木曜日の早朝に帰ることになる。盛岡の予約は失敗してやりなおし。

ライデン*1は、”滞在型研究会として議論をうまくするため新しいことにチャレンジする”ということらしく、大変なことになってしまった。僕が50分喋ったあと、すぐに続けて宮崎さんが20分喋るのだけど、宮崎さんは自分の仕事でなくて、前の発表を受けて議論しこれからの展望を言及する役目になっている。そしてその後の議論は20分で打ち切って、あとはサロンで。。。らしい。もちろん後半の方がはるかに大変で、いや、前半がまともなら後半は楽だけど、よりによって僕のあとはないだろう...と思う。

僕は、ガラスについて(も)基本的に自分の切り口がいけそうだから攻めている。岩田さんのbeginners luck からはじまった(ミクロ的には)根拠のはっきりしないシナリオだったけれど、k-core や(太田君があと1週間で何とかしそうな)平均場RFIMなどの非自明な多体模型がサドルを使った分岐+ゆらぎでかけそうとはいえ、基本的には全く浮いている。本人たちは百も承知で、そのうちにゆっくりと... と思っていた。ライデンで講演しても、今のところは多くの素直な反応は、、なんじゃろなぁ?、、だろうし、、それは覚悟の上だった。

しかし、そこに宮崎さんを巻き込んだらまずい気がして、急に責任も感じて、もう少しあとからやる予定だった MF- spherical p-spin glass に急遽手をだそうとしている。90年代、この模型に対して、レプリカだのMCT だのが(理論物理の精度で)厳密に適用されて、常に発展の土台になってきた、と僕は理解している。(そのMCT eq は 構造ガラスの MCT eq を簡単化した Leu... eq と同じ形になる。)だから、僕らもこの模型について何かをいってこそ、ガラスの皆さんと接点を持つことになる。

論文をざーと並べて、がぁっと睨んで... まず突破するのはこの一点。。ラフにいって、そのMCT eqの分岐を由緒正しい力学系の言葉に書き直す。ふがぁ...。

*1:参加希望者多数でてんてこまいらしい。また、担当の事務の人が3月で辞めてしまってドタバタして...あれ、別件で最近聞いたような。。。