水曜日

朝、前田研でのReichhardt さんのセミナー。論文を2,3読んだことがあったし、セミナー要約が面白そうだったので、予定を変更して出席する。非平衡駆動下での転移現象の数値実験で、jamming転移よりずっと低密度でおこる(僕には)謎の転移を紹介していた。その謎の転移が DP でないか、という証拠(のひとつ)を竹内さんたちののPRL論文とペアーにしてみせていた。(証拠が弱いし、描像がよくわからないのでなんともいえないが...。)粉体のjamming もやっていて、中々面白いアイデアで相関長をはかっていた。指数は0.7(2次元)。 ついでに、ガラス的液体中での多粒子駆動でのレーン形成もみせていた。アニメ的には面白い。予定を変更したかいはあった。

昨日みたRuelle の拡張クラウジウスに混乱しまくっている。田崎さんとのメールのやりとりで一旦納得したが、歩き始めるとやっぱり混乱する。変だなぁ。(僕たちの世界にもってくればいいような気がしたけれど、すくなくとも論文の構成はそうなっていないし、全体像がおかしく思える。)来週月曜日に田崎さんが駒場にこられるからそこで話をつめればいいか。いずれにせよ、特別なクラスのモデルで拡張クラウジウスを導出していると主張しているのは事実なので、引用しないといけないのは絶対だし、ある程度以上にまじめに理解しないといけない。(導出の核心部分は全くみえていないまま。)

新年度にはいって、研究に使う時間が圧倒的に少なく、頭がパーになっている気がする。こうやって現役研究者を引退していくのかもしれない、、という恐怖がある。いわゆる老いに対する恐怖と同じかもしれない。ここは踏ん張りどころかもしれない。(昨日は、とあるデータをみて、、log 補正だな、、とあたりをつけてぴったりいった、、とかのささやかな抵抗はした。)プロスポーツ選手がある時期に急速に弱るのと同じで、研究者が研究する頭を使うのをやめれば急速に弱るのだろう。