日曜日

夜の10時過ぎにGenovaのホテルについた。飛行機の中で、論文1、論文2、論文3、論文4まで読んだ。それぞれにコメントを頭の中でつける。疲れたので、もう風呂はいってねる。時差7時間。

論文1は、Imparato et al の最近の論文。熱や仕事の分布関数の一般的な話をしたいようだ。途中の解析でほんの少し面白い部分はあるが、基本的には自明なことで、とくに、最後の主張らしき式は、計算しなくてたって一瞬ででるやつ。(少しこの手の話をまじめにやっていれば、白板に何度も書いているはずの式。。)彼らは最近精力的に論文を書いているが、うーん、まだ心に届くのはないなぁ。きっと会議にきているとは思うけれど、会えるかなぁ、、。

論文2は、Biroli-Bouchaurd の昨年の会議録。ストークス関係式のやぶれをMCT で議論する。具体的な計算はわからないが、ここで書いている評価は少し違う気がする。わかりやすいように次元解析をしているようだが、僕が頭でやるとそうならない気がする。ま、明日講演を聴ける。そもそも、粘性係数と拡散係数の関係がdecouple してくること自体は、物理的には不思議なことでないので、どんな説明もできてしまう気がする。(だから、MCT ならMCT として、一貫した解析で示すのは大事だし、彼らはそれをやった、、と書いているから、それをやっているのだろう、、きっと。)

論文3は、Bertin, Dauchot らの intensive thermodynamics の話。講演リストにあったので目をとおす。(そもそも3月のパリ行きの飛行機の中で読む予定だった。Dauchot との議論のひとつの予定だったので、。)うーむ、、結論からいうと、ほぼ使えない。本人とあって議論しよう。

論文4は、Maes-Netocny の 揺らぎの時間平均に対するLD の一般論。さすがに綺麗し、考えるべき点があるような気がする。時間平均に対するLD を考えていた時期に、このレベルまで考えたかったなぁ。。ただし、今のところは、形式的な綺麗さしかなくて、これが意味があるのかどうかは全くわからない。具体的な例題で計算してみよう、、、と思ったら、ありゃ、ノートをもってくるのを忘れた。カバンにいれておこうと何度か思ったのに、机の上のままだ。。Netocny とは少なくともdresden では会うので議論しよう。(Maes とも遅くとも9月にはあう。)