水曜日

Genova 講演の骨をつくらないとまずいのだが、昨夜、落ち込んだ局所穴からでるのに時間をつかった。今のところ、Harada-Sasa は、大きくわけて4通りの出し方がある。(Narayanらの導出は質的に同じなので別カウントしない。Speck-Seifeld は3番目として別カウント。)その4番目のだしかたは、Teramoto-Sasa の一般的な部分(やそのハミルトン系一般への拡張)もLangevin も同じカテゴリーにおさめれるので将来のことを考えれば大事かもしれない。そこで、それをちゃんと整理しようとしたら、肝心のFeynmann ratchet の例題でなぜかでなくて苦しんでいた。単純なミスをしていたのだが、朝をずっと使ってしまった。(5時くらいに目がさめて、布団の上のノートをちらちらみる、、という最悪なことをしていた。)

その4番目の出し方は、(揺らぎの定理を導く)例の基本関係式からはじめる。(時間依存するパラメータ変化を含む)"Crooks type のそれ"を認めてしまえば、(Langevin 記述での)Harada-Sasa はそこから3行だった。(平衡近傍でのFDR は瞬間で、violation が非平衡でおこることもよくみえる。Hamilton 系やNose-Hoover や格子気体でも"Crooks type のそれ" は成立するので、それらにおけるviolation の表現をみるにも出発点になりえる。あと一歩、物理は明晰ではないが。