土曜日

普段の平日と同じように9時過ぎに研究室にいって、19時半に離れる。黄金週間というのは、どうも具合がわるい。これが終わったら、夏休みまで休みがなく、その間、梅雨もある。休みは分散していた方がいいのだけどなぁ。まとまった休みをつくるなら6月上旬では? と、いうわけでもないが、世間に逆らって、大学にいく。(大学にいかないとしにくい仕事があるからである。)電車はすいているが、昼食のイタリアントマトは込んでいた。

朝の電車で、Large deviation 論文をみていたら、つけたしたい箇所がでてきた。これをつけたすのはすぐおわったが、次の課題に重要なことがみえたかもしれない。前々から、非平衡条件下での揺らぎの生成過程と崩壊過程の非対称性を理解したいなぁ、、と思っていた。みやまくんの”結晶”化の数値実験で、ゆらぎの生成過程の非平衡特有さの兆候はみえているので、そのあたりから.. と思っていたが、理論サイドからも武器ができてきた気がする。

揺らぎの崩壊は、Onsager が看破したところのregression hypothesis, つまり、揺らぎがなくなるのは巨視法則に従う、というので(非平衡条件下でも)よいだろう。ところが、揺らぎの生成は、(非平衡条件下では)一般的には変態である。あまりに変態なので、手のだしようがなかったのだが、僕の摂動論的式はそれをも明示的に表現している。直感的(または物理的)には、全くわからないが、ともかく式はある。それをみると、(もとの系は境界駆動非平衡なのに)、揺らぎの生成にはバルク駆動力のような効果が加わるらしい。へぇ、、、この寄与だけシャープにとりだしたら面白い気がする。すぐに思いつくのはこれか?? 待てよ、みやま君の系だと... うむ、コロイドは流れている溶媒からバルクに力をうけてしまうのだな。その場合の崩壊と生成の非対称性は、、計算しないとわからない。

でも、なかなかいい感じだ。千葉学会で喋ったのをそのままにして申しわけなかった。(*人ではなくて、研究課題に謝っている。)