火曜日

板倉さんが駒場まできてくださる。16:00 から会議があったため、13:00 からきっかり3時間だったが、例によって、コーヒーもお茶もださずに議論だけする、という申し訳ない対応をした。(12月に大野さんがいらしたときも5時間休憩なしだった。)少し時間が短かったが、いくつかの点について、さささっと共通認識をつくった。

まず、全く恥ずかしいことに、1ヶ月前の僕のノートは、前半部分で計算間違いをしているらしい。げぇ。後半にいくにつれチェックが甘くなって、最後の係数の計算は絶対に間違っているかと思っていたが、既に、前半部分で間違っていれば、全部やりなおしではないか。。(たぶん、大筋はかわらない、、かと思うけど。)どこかで時間をとって、再計算しないといけない。

あとは、ノートに書いていない物理的な考え方(フロントと構造安定性)とか、ノートでとばしてあった説明(Ito-Stratonovich の微妙なところ)とか、最近僕らが疑問に思った箇所(線形安定性の算数)とか、今後の展望1(SFKPPでの計算)とか今後の展望2(経路積分的計算)とか。今後の展望2までいけば、技術的にも新しくて使えることができてくると思う。

ところで、板倉さんが揺らぐフロントに関わっている物理的背景を僕はまだ理解していない。(簡単な解説は読んだけれど、ちゃんとわかっていない。)勿論、原子核が関わる高エネルギー現象から、問題がおりてきているが、そこまで戻ったときには、そもそも、SFKPP の妥当性も問題になるだろう。そのあたりの「モデルの移行」も僕には興味があったのだが、そのためには、膨大な背景から教わる必要があるので時間が短すぎる。来年度の(本郷の)集中講義に時間があえば参加するし、参加出来なければ長めのセミナーをお願いすることは(本人の了解をとらずに)11月ごろからきめていた。

板倉さんとの話と会議と談話会の前後に、岩田さんとガラスの話をする。実は、ちょうど1年前に、「パタン形成とガラス相」という題名のPRL 論文がでていることを最近知った。僕たちが、意図せず狙っていたのは、実はそのあたりではなかろうか、、ということに焦点があたりつつある。その論文では、パタン形成を解析するテクは何もつかわず、素朴な平均場で揺らぎをあつかっているだが、、そういう視点で興味をもつなら、自然とIwata-Sasa の技法にいきつく気がする。とはいっても、全く謎で、かつ、本当だったら大変面白いピースがあることがわかってきたので、「それ」を知りたい。

みやま君から、新しい結果をみせてもらう。ほうほうほう...面白い。(新しい)現象をきちんと整理、整頓するだけでも、「よい結果」になると思う。対応する理論は、何だろう。大変刺激的だ。