木曜日

確率過程の論文をはじめて書いたのは、関本さんとの話で9年前である。だいぶ、経験を積んだとはいえ、まだ素人っぽい。特に、ノイズの気持ちはなかなかわからない。今日も、ある簡単な確率過程の時系列をみていて、算数ではたしかにそうだし、数値実験でもたしかにそうだが、直感的にはなんのこっちゃ、、、というデータをみていた。このあたりの感覚の鍛えられ方がまだまったくたらない。だから、おおぽか、をやっている可能性がいつもある。

この非直感的な振る舞いは、経路積分表示をしたときの、Jacobian term に由来する。ちゃんと文献をつぶしたわけではないが、この項は、70年代後半にGraham によって指摘されたあたりが最初の方だと思う。(Onsager-Machlup の素直な非線形版だだめ。Zin-Justin らのMSR 形式の経路積分表示は70年代中盤のはずで、もちろん、これは正しい。) で、このJacobian term を形式的にあつかっていると、痛い目にあうようだ。あと少しでおいつめれる気がする。。。