水曜日

定常分布の表現:Jana-Lasinio グループと全く同じ問題設定で、別アプローチで別解を探る課題でもあるのだが、なんとか道筋がたってきた。(5月の段階でほとんど近いところにいたのに、野心的すぎて壊れていった。)今度も間違っているかもしれないので、明日からTexうちしながら現時点でのまとめを丁寧にする。Jana-Lasinio グループとの差異などについては、ノートをまとめながらそのうちに。

ただ、今の段階では、(あっているとしても)形式的で、最低限、モデルを(SEP 対応に)指定したとき、Derrida-Lebowitz-Speer の解に帰着できることを示すのが必要である。ここまでちゃんと確認できれば深入りせずに山くだりにはいる。おそらく、この時点で、他のいくつかのモデルに対しても(可積分条件に関する知識があれば)相加性原理に近い形で書くことができるであろうが、一般には、変分原理ではかけるが綺麗な形ではない(と現時点では予想している。)そのかわり、これらで得られた結果をブラウン粒子多体系に拡張するのは速攻でできるし、示唆的な表現にはなっている。

夏休み中*1に、研究の進展が何ひとつなければ気分が悪いから、よかった。

今日はあせって「この問題」をやっていたのでなく、主にある論文を読みながら来年度の課題のひとつを考えていた。今年度は自分たちの方向性(Iwata-Sasa, Otsuki-Sasa)を丁寧に記すことに時間を使うが、来年度はいよいよMCT を叩きはじめる。といっても大げさな話ではない。Schwinger-Dyson equation を基本にとった自己無矛盾摂動の危うさと自分たちの方向の健全さを(誰もが理解できるように)場の理論の言葉で論じることになる。もちろん現時点でそういう結果を明晰に見えているわけではないが、議論すべきことはだんだんわかってきた。(18ヶ月後に結果はでているだろう。)

おっと、、。3日前にフランスから(フランス語のgoogle 経由で)このBlog を見にきていた客人がいたので、あまり書きすぎるとなんだが、まぁ、みられてもいいか。。(English translation をかければ、あらすじくらいはわかるが、変な文にしかならないので、マニアでないと読めない。)

*1:夏季特別休暇という届け出を出した期間、という意味。裁量労働制になっても「夏季特別休暇」は出す。この辺りの関係をよく理解していない。