木曜日

MIT セミナで本郷にいく。χ_4 関係が日本で公で喋られるのははじめてであろう。(日本でやっているのは、岩田さんと僕だけだろうし。)unlocking の描像と解析している量の関係がまだふにゃふにゃしているので、プレゼン上も改良を重ねないといけない。物理については、その関係以上に指数の証拠がためが必要だろう。とくに、伊藤のぶ氏からの「動的相関長の指数がロバストでない可能性の指摘」は、きわめてもっともで、僕が聞き手でも聞きたくなることだった。今のモデルでは確実にそうなのだが、モデルを変えたときに一抹の不安がある。8月冒頭までに何をどうチェックすべきか、方針はたてた。(あ、Part I の結果をそのまま使う場合には、指数はそのままなようです。参加者しかわからないけれど。)

セミナーは中身33枚のスライドで、60分構成だったけれど、随所に適切な質問とコメントをいれてくれたので、80分くらいになった。その後の議論でちょうど120分になったところで終了。耳学問としてもはじめてのトピックだろうし、それに対して諸々の道具を使う解析もはじめてだろうし、色々な意味で非常に難しい話だったと思うけれど、多くの人が何となくはついてきてくれたような感じだった。質問・コメントも勉強になるのがいくつかあった。

セミナー後は、廊下でたったまま2時間くらい、NESS の現状と展望について、斉藤さんたちと話をする。(セミナーから数えて4時間休憩なしでたったまま喋りっぱなし。)基本的には、「反例もいけてる例も例題を積み重ねようよ、、」に尽きるのだが、どういう例題で何を計算するのかの選択は考えると難しい。僕の意見は、そこは考えずに計算できるものは計算ししよう。運がよくて、、何かこれは、、というのがあったら、そこに焦点をあてる。NESS 関係は、夏休みにいくつかやりたい計算があるので、それを実行する動機が高まったので、斉藤さんたちと話をできたのはよかった。

その後、駒場に戻る。論文、"divergent fluctuation of unlocking events at non-ergodic transitions" (仮題ver.2) のうちあわせ。朝、駒場で岩田さんと議論したことを夜に受けとる感じでリズムをまわす。