木曜日

今日は、しなければならない仕事をやめて、会議や所用の合間は考え毎に時間を使う。5年ほど前に書いた「相加性原理に関する考察」のノートをひっぱりだす。面白い。もちろん、結果につながらなかったので論文にしていないし、客観的には研究成果ではないが、ある程度の時間を使ったので、非自明な考察まで到達している。そのノートとDerrida たちの長い論文の最後の節をにらんで、感じを思い出す。

実は、相加性原理を手許にひきよせるための攻略方針をたてている。ちょうど2年前にたてた路線なのだが、あれこれしているうちに、林さんの直交条件、HHSの書き換え理論、Harada-Sasa と展開がはやかったので、おいときぼりをくっていた。

うたたねをして目が覚めたとき、Derridaらの変分原理は、きっとこういうことの特例であろう、という予想まで到達した。しかし、このままでは全く使えないので、使えるレベルまでおとしてこないといけない。でも、なんかできそうな気がしてうきうきする。

その代償として、今日の予定仕事が全部明日にいってしまった、、て明日そんな時間あったっけ。

Phillipe Marque が駒場(金子研)にきているので、部屋に挨拶にきれくれた。3週間くらいsaclay に滞在したときの大学院生で、そのときはお世話になった。(任侠の世界っぽく、お世話になった人の恩返しというわけではないが、彼のために学問上できることをしよう。)