木曜日

やはり、朝6時代におきざるを得ないようだ。昨日睡眠を多くとったおかげか、かなりの速度で諸事をこなす。しかし、21:30現在、まだ推定数時間分の仕事が残っている。明日に相当持ちさないといけない。

太田君(M1)に、前田さん(佐野研)の修論をわたす。「面白い問題を見つけれそう?」というのりで。前田さんには6月くらいにセミナーをしてもらう予定でいる。こちらの意図・動機を明示的に書いた正式な依頼メールを5月くらいに書きます(のでよろしく)。5月には、中村君(前田研)に超伝導渦をつかった摩擦実験の話をしてもらう。

Iwata-Sasa 論文の打ち合わせで、岩田さんが推敲のコツをつかみはじめてきたようだ。論文をつくる過程で自分でばしばし推敲できるようになると、次からずっと楽になる。うまい文章を書くのは難しいが、壊れていない文章を書くのは、推敲さえできれば単に時間をかければよいだけである。(また、段落構成がスムーズな草稿をすばやく書くことも大事。)そして、その機会をたくさん持てば持つほど書けるようになる。


研究室主宰者の考え方によるのだろうが、僕は、Mの段階で「やってみました」的な論文を書くことを推奨していない。問題設定に苦しみ、途中の山に呆然とし、結果がでたとき一気に収束させていく感じをもてる論文を書いたあとでは、自分の問題設定に応じて「やってみました」的な論文を書いてもいいだろう。しかし、「やってみました」的論文からはじめてしまい、こんなものか...と思ってしまえば、研究の本道からどんどんはずれると信じている。だから、ささ研院生は一般に初期が苦しい。しかし、ひとたび、突破すれば、一気にいけるはずである。今年D3 の大槻君、中村君は、もはや一気にいける準備は整っているはずなので、今年度はできる限り多くの論文を書くようにいっている。山を越えたあとでは数字でいい。(中村君は通算5本で卒業;大槻君は通算7本で卒業が目標。)早期に学振をとるには不利だが、目先の利で見失うよりいいと思っている。