土曜日

朝おきて考える。歩きながら考える。ねるときに考える。座っている時間は別の仕事をしていた。今日やるべきことは、忘れた1件をのぞいてやった。

Iwata-Sasa II では、2年前のBiroli, Bouchoud の意味でのガラス系における臨界現象的類推*1やそれにひきつづく膨大な研究にからんでいこうとしている。(春の学会で岩田さんが喋るし、明示的に書いてもいいだろう。)

ステップ 0: 時空の統計力学形式でかく。MCT でやろうとなかろうと、(簡単な計算をするには重いが)、形式としてこれがいちばんいいのは自明である。

ステップ1: とある母関数の計算にきちゃくさせる。明示的にこれにふれている文献は知らないが、間違いなく「この計算をせよ、何がみえるか?」という問いだと思う。(僕はやっと先週この問いを理解した。)Biroli, Bouchoud がこの母関数の式を黒板に書いていないはずがなく、論文にふれていないのは、これを書いたところで何も計算できていないからであろう。

ステップ2: この母関数を平均場で評価する。.....当面、これができればいい。といっても、全く簡単ではない。(秋の学会で岩田さんが発表した)Iwata-Sasa は、この母関数の平均場評価のごくごく一部の情報をきりだして非エルゴード転移を示したことになっているので、その次の情報をとりだせばいい。統計力学的な計算と力学系的な計算の融合になっているような感じではあるが、もやもやしていてよくみえない。

*1:月曜日にcond-matに公開される Otsuki-Sasa もガラス系における臨界現象的類推を議論しているが、Biroli-Bouchoud の類推とは対象も論点も理論も違う。現時点では、Otsuki-Sasa の方がより明示的に類推をもっている。