土曜日

Harada-Sasa regular paper の投稿がおわった。PR E 印刷スタイルで18ページになった。今年度投稿した3つの regular paper は、どれも半年以上かかっている。Letter なら書き始めると、無呼吸状態でいっきに仕上げるが、長くなると途中で色々な仕事がはいってきて、中断している時間がでてくるから難しいな。

Nakamura-Sasa paper (非平衡多体ランジュバン系から「粗くみた密度場」のfluctuating hydrdynamics の摂動的導出)の手入れにはいる。1月中投稿が目標。

さて、研究日記の復活。研究は、抽象的な問いを攻略しようとしている。ラフにいって、非平衡下で、部分系Aから部分系Bへのエネルギー移動に関して、「ある関係」がなりたつとき、部分系Bは部分系Aに対して熱浴的に働く、という気分の予想をたてていた。(もちろん、予想している命題は、気分ではなく、式の関係としてきちんと与えられている。)「ある関係」は実験的にも測れるので、(気分としての)熱浴の程度の定量化もできるのでないか、と思っている。この予想は、状況証拠はあって、(簡単な例題では、もし本当なら)完全な場合の証明もできると思っている。こういう定量化の意味の程度はともかく、僕自身はできたら大変面白いと思っている。予想があるのだから、それをさっさと数値実験で検証するなり、例題で証明するなりの段階にはいればいいのだが、今日はまだ始動していない。たとえば、数値実験で検証するなら何でもいいといえばいいんのだが、どうせやるなら、この抽象的な問いが具体的な現象と結びついたほうが楽しい。そこで、どういう系をターゲットにするか、悩んでいるのだ。紙の裏に、色々な版をかいてみるが、どれもいまいち。(系の設定は、どうも苦手分野なんだな。)また、この問いは、今、宙にういたままになっているいくつかの問題とも絡んでいて、そのあたりとの関係を見ようとするだけでわくわくするので、つい脱線してしまう。