木曜日

大槻君と論点整理。理論の範囲で予言できるものが結構ある。shear thinning vs shear thickening ひとつとっても色々なことが予言できる。(Kurchan らの玩具モデルの描像とは相補的だろうな。)1年前の僕らが歓喜する内容になりそうだから、きっといい論文になる。

Iwata-Sasa II にとりかかる、という岩田さんの決断をきく。研究を次々するのは勢いがでていいけれど、その反面、全体を考える時間はなくなる。たとえば、ガラスにしても、記憶にからんだ諸現象や膨大な(系統性のない)実験データがあり、準安定状態の統計力学的扱いなどにも結構な蓄積がある。ひとつの区切りをつけたあとで、こういう風景をみにかかるのもひとつの道である。どういう道を選べばいいのかに、一般則はない。状況や個人に依存する。ただ、判断に悔いを残したくない。だから、僕は、選択枝は明示するけれど、判断は院生にまかす。

中村君からノートをもらう。(中村君も論文執筆と平行しての研究である。)大学をはなれてみると、なんか合点がいかないな。明日きこう。

林さんからD論草稿をもらう。

原田さんから、Harada-Sasa regular paper の最終作業版がおくられてきた。英文校正は原田さんが普段つかっている会社で、安くて早いが質はそこそこ。(僕は、グレンに時間があれば、グレンに頼む。彼の英文校正は、単なる校正ではなく、的確な英語論文作成指導がはいっており、校正をうけるたにびに、英語論文執筆がうまくなっていく気がする。ただ、値段はべらぼうに高く、かつ、グレンに時間がないことが多い。)ともかく、校正原稿と原田さんの判断ともとの原稿を比べながら、全ての言葉を検討する。時間がかかるし、消耗する作業だけど、これを丁寧にやると次にいきる。今回、少しあわてすぎたが、ケアレスミスを結構していたようだ。(長いしなぁ。)こういうミスの指摘だけでもずいぶんと助かる。あと、冠詞と前置詞は、どうしても理解不能なのがあるが、仕方ないか。。