土曜日

次女の運動会。力みまくってぎこちない動きをしている様をみていると、なんともいえない気分になる。この2週間は、別世界にいた感じで、時の経過もはやすぎる。研究は完全にとめているし、そろそろ実生活にもどらないといけない。

この2週間で、今週火曜日の午後が最悪の状態だった。早めにホテルにはいって休むつもりだったのだが、眠れるわけでもなく、活動的なことができるわけでもない。自分の講演も気になっていたが、その準備のつめができる状態でもない。パリでの時差ぼけによる極端な睡眠不足と、帰国してからの軽い時差ボケでの浅い眠りの持続と、ずっと講演を集中して聴いてきたことの精神的疲労のせいだと思うけれど、こりゃ非常にやばい状態ではないか、と本当にあせった。自分の発表をきちんとすることが招待してくれたことへの義務だから、それを最優先にしないといけない。そこで、京都研究会は、いくつかの講演を欠席し、無目的に東山山麓を歩きまわっていた。新鮮な空気を吸い、有名、無名な箇所をうろつくことによって、精神的な活性をとりもどし、肉体的に正しく疲労させることにした。水、木、金と日増しに回復し、金曜日の朝には、ほぼ普通の状態になっていた。結果としてなんとか面目は保てたと思うが、それは水曜日朝の判断が大きかったと思う。もし、そのまま普通に「調子悪いなぁ」とぼやきながら、研究会にずっと参加していると、それなりに楽しめたとは思うけれど、自分の講演は確実にこけていたと思う。そういうかなり危ない状態をぎりぎりでしのいだという意味で非常に記憶に残る週になったと思う。