月曜日

西宮初日:45分講演+15分質問は、なかなかゆったりしていてちょうどよい感じがする。クリスの講演は、見事なプレゼンだったが、万が一質問がないときにそなえて、4つの質問を講演中に準備する。ひとつですんだけど、バランス的には、2番目の質問までしといた方がよかったかもしれない。Gaspard の講演は、いたるところで気にいらない。彼の本もそうだが、(間違いではないにしても)本当に理解して喋っているのか疑問に思うことが結構あった。僕の質問は、僕らにとっても関心事である、Gaspard-Nicolis 公式の多次元系での適用について。なかなか意図がつたわらかったが、原田さんがより明快な質問にかえてくれて論点がクリアーになり、その答えが僕とは違うから意見が違うのだろう。明日、証拠が現時点であるなら具体的に論文を教えてもらうことにする。

Joany は、タンパクたちのおりなす時空動力学のオーダーパラメーター的記述で、研究レベルは高いのだが、そういう話の次が大事な時代に研究の枠をつくってその中で楽しんでいるようにみえた。僕の質問は、「その対称性を破るパタンはあまりにも液晶系のそれに似ている。本質的な違いは何なの?」 答えが、あまりにも愚直というか、位相的指数の違いとかとある項の差異とかをあげていたので、がっくり。休憩時間に原田さんにきくと、さすがに面白い実験事実をしっていた。そういうことがあるんだったら、面白いぜ、、だが。。

木下さんの話を聞くのはたぶんはじめただと思う。そもそも分子モーターの話自体が、10年以上前に柳田さんの講演を聞いていらいかもしれない。久しぶりのせいか実験結果そのものがすばらしく感じた。僕の質問は、講演をきいて素直に思ったことをそのままいった。「分子がそんなにモーター的にふるまうのだったら、現実の生物システムにない分子モーターをつくることができますか?」そんな質問をうけたことがない。自分は生物学者なので、実際の自然がどう振る舞うかに興味がある、、という答えをされた。それなら追加質問で、「もし、僕らが分子モーターの全体像を真に理解しているなら、実際につくることだってできるはずだと思う、そういう問題に関して現在のステータスはどうなんでしょう?」いやいやそれは難しくて... と説明をされていた。そういう困った質問に対する答えを聞いて、講演終了後、はじめまして、の挨拶にいく。