月曜日

量子熱接触:このあたりが潮時かと、ここ数年の論文たちをみる。(60年代のは探したり、ちらみしていたが、最近のは見てなかった。)typicality 絡みや冷却原子絡みで論文がある程度出ていることは想像していたが、想像よりもずっと多くの研究があるようだ。僕が考えている状況の厳密対角化による数値計算もあった。2012年に二つのグループ。もし、僕が厳密対角化路線ですすむと、このあたりの模型だろうな。院生がこのテーマをやるなら1年くらいかけて、これくらいのデータをきちんととって論文にするのかなぁ。完全に消化していないが、僕が理解と重なっていないところもあるので、順次読もう。

僕は研究から入ったのでなく、単純に、講義ノートの物語上、量子で... と書いてしまったので、熱接触での緩和の話の量子版をさっと作るところからはじまった。ただ、それは、自分でも全然見えてないまま書いているのが分かったので、具体的に考え始めたのは1ヶ月前くらいか。書いたノートは多分100ページを超えている。(手許には最近書いた16ページしかない。片っ端から捨てているから。初期の頃の模型については、完成版を書いたのに、捨ててしまった。)これくらい戯れると、式が少しは見えるようになる。例えば、他人の論文に読んでも、吸収する感じがする。いや、1ヶ月前だと最近の論文を読んでもちっとも入ってこなかっただろうな。

理論と称するものも(PRLから)出版されているが、何だかなぁ...これは酷くないか。僕は、平衡の近くという条件だけを使って、ダイナミクスを書いて、その振る舞いを分類する、ということを中心に考えてきた。(本当に興味はあるのは、平衡状態の特徴づけだが、先にそれに向かっても何も見えないだろうな、と個人的には思う。)振る舞いは思った以上に多様で、これは年のオーダーがないと全体が見えないかもしれないが、とりあえず、オンサーガー係数の0と正の転移がもし本当にあるならそれは面白いので、研究するならそこから切り込むか。