土曜日

1週間あいたが、別に体調をくずしたわけではない。日曜日の24:30に帰宅し、月曜日は朝から大学にいった。毎日色々なイベントがあってバタバタしていたが、忙しくて目がまわるようなことはない。むしろ、来週に講演x2と集中講義があるので、その準備をする期間にしていた。

ところが、インドで横倉さんと議論したことが気になってしかたなかった。結局、インドからの帰り道でもずっと考えていて、今週の夜はその問題に全ての時間を使った。分かるような気はするのだけど、式に書くとかすりもしない途方もない話になってしまう。全然違うのかなぁ、と呆然としていた。それでも式を書かないと、いや確かに成り立つような気分はする。その気分をどういう形で表現したらいいのかが見えない。毎日1,2個づつのアイデアはおりてきたが、全部うまくいかない。(日記を書いてなかったのは、夜にこの問題をやっていて、毎日ぎりぎりまでのたうって、あぁダメだ〜といいながらショボショボと布団に向かっていたからである。日記を書く余裕がなかった。)

事態が変わったのは金曜日だった。今週、時間の隙間に文献検索もしていて、面白そうな論文を見つけたりはしたものの、直接参考になるものはなく、時間が過ぎていた。金曜日、とあることが気になって、数学の論文をDLして読むことにした。言語が違うので、ぱっと見ても何をやっているのかすら分からないのだが、定義と主張を丁寧に追って、論旨の流れを把握しようとした。虚心にある定理の証明を読んでいて、あぁ、そうか...これが探していた表現じゃないか、と分かった。これまでの試行錯誤では、何をしめせればいいのか、というのがクリスタルクリアーでなかった。そこをこういう形で捉えることでいいんじゃないか。

金曜日、大雨の中、帰宅する道すがら、なぜかそのゴールへの解法も降りてきた。いけると思ったが、夜に紙にかくとやっぱりだめで、相変わらずのズタズタぶりだった。でも、夜に眠りながらうにゅうにゅ考えていると、いけそうな気はしてきた。

土曜日、所用で徳島にいく予定だったが、バスが運休で予定変更になった。朝、もういちど落ち着いて、全てを最初から書いた。何度か書き直して、昼過ぎについに、「やったぁ、でた!でた!」と声がでた。(こういう瞬間は本当嬉しい。あぁ、2015年では初めてかな。)

(間違いや勘違いがなければ)本当素晴らしい。先週の火曜日の夜、夕食からの帰りの3輪車上(!)で横倉さんから話を聞いて、面白いと思った。横倉さんは、僕が関連することを考えたことがあると思って話題にしてくれたのだが、僕は考えたことがなかった。いかにも僕が考えそうな問題だけど、少なくとも記憶にはない。先週の土曜日の午後に横倉さんと議論をして、いけそうに思った。内容については、横倉さんのアイデアからきているので、当面はここには書けない。でも、少なくとも、今の僕はかなり衝撃を受けている。きちんとしたノートを作成して、横倉さんと検討して、論文として公開して、、、からではあるが、その次のあれこれの発展も気にかかる。(僕の問題にも横倉さんの問題にも...)

そういうはやる気を抑えて、とりあえず先延ばしにしてしまった来週の講演と講義の準備にとりかからならいといけない。でも、これで準備に集中できる。本当でありますように。ノートを書くのは次の次の日曜日の予定。

10年たって、今日の日記が楽しく思い出されるといいなぁ。