土曜日

物性若手夏の学校でずっと缶詰だった。1986年(M1)、1987年(サブゼミ発表)、1997年(講師)以来の4回目の参加。前回の講義は最後がガス欠状態だったので、とにかくガス欠にならないように休養をたっぷりとって、講義をしっかりすることを目標にした。2日目にやや不満が残るし、全体の構成としてもっといいのがありえたと思うけれど、やれることはやったと思う。

スライドなしは当然として、ノートも机におかず、完全手ぶらで講義することにした。(勿論、講義ノートは書いているし、それも何度も更新した。結局講義で取り上げなかった話題のノートも相当ある。)この講義を準備する過程で自分の理解は確実に深まったし、新たな例題で学ぶことも多く個人的には大変有意義であった。講義を受けた人はどうだったか分からない。講義を受けている人に、博士課程学生のそうそうたるメンバーがいたので、彼らからの質問で講義が成立していた面はある。ただ、なんか、「あぁいう感じの講義をする人」を見るだけでも新鮮だったかもしれない。

色々な若い人と話して感じたのは、「院生」といっても、僕たちの頃の「院生」とは相当違うように思える、ということかな。観念的には理解していたことだけど、自分の出身大学に戻って、そこの院生たちと話をすることで、やっと実感しつつあるような気がする。とりあえず、近くから...、あれこれと少し何かやってみよ。